ホルヘ・ルイス・ボルヘスは天国を「一種の図書館」として夢見た。
稚内から鹿児島、沖縄まで、全国の公共図書館を訪ね、その場で出会った一冊に導かれて書き継いだ12篇。ギリシャ神話、アイヌの神謡、探検家の紀行文──。動物たちの声、土地の記憶、複数の言語が響きあう、異色の長篇紀行詩集。【発売中】
初出ウェブマガジン「水牛」2022年11月号―2023年10月
赤間啓之さん、石川直樹さん、石倉敏明さん、伊藤紺さん、金井万理恵さん、川瀬慈さん、河内卓さん、光嶋裕介さん、小金沢智さん、 小沼純一さん、佐々木愛さん、杉本真維子さん、ドリアン助川さん、原瑠美さん、松田法子さん、松本健二さん、やなぎみわさん、17名のみなさまにコメントを寄せていただいた栞を挟み込んでいます。
詩人の蜂飼耳さんが毎日新聞2026年9月16日夕刊掲載の時評で『図書館詩集』を取り上げてくださっています。見出しは「移動の痕跡、本との出会い」。
旅と移動の痕跡を持つ詩の数々は、自然や環境、現代文明をめぐる観点を足場として展開されている。
道行きの叙述に近い要素が濃厚にある。つまり、目の前に生起し展開する風景と理念が、吹き渡る風とともに切り取られていく。(中略)
神奈川県の海老名市立中央図書館の記載を持つ詩は、海老のイメージやW・B・イェイツの詩の引用、河岸段丘の地形から生まれる想像や文明批評の視点などが響き合う。「海の老人よ/私を操縦することはできないよ/人間が考えたことをたどりつつ/人間が思いもしない地表のできごとを/想像するんだ/たくさんの並んだ線路が錆色の川のように流れ/平野はほぼ忘れられた歴史のようにつづく」
ありがとうございます!
2026年9月7日の公明新聞読書面に、詩人の野村喜和夫さんによる『図書館詩集』書評「旅する詩人が大地と人間の関係を問う」が掲載されています。
管啓次郎は旅する詩人である。世界各地の、主に島嶼や辺境の地を訪れて、そこで大地と人間のありうべき関係を問い直すべく、詩作する。(中略)とりわけ、想像の中でたくさんの他者や動物の生を生きることができるのが、図書館に身を置くことの特権であろう。(中略)長い詩が多いが、旅の中のもう一つの旅のようで、私たち読者もいつの間にか楽しい旅の仲間にさせられている。
ありがとうございました!
10月、土曜日の午前中。休日のはじまりの朝に、トークと朗読のひとときを。
『図書館詩集』の刊行を記念して、管啓次郎さんの朗読会を開催します。
東京・荻窪の本屋Titleにて、お店の開店前の時間をお借りしました。
10月10日10時から(1時間程度、参加費500円)。
詳細・お申込みは下記リンク先へお願いいたします。
7月24日、渋谷LOFT HEAVEN(東京都)にて、管啓次郎さん、ドリアン助川さん、川瀬慈さんによる朗読会「ザ・朗読 夏の夜のオーロラ」が開催されました。
エチオピア北部ゴンダールの町に生きる人びとの姿が浮かぶ川瀬さんの朗読。ウミウシ、ナマコ、ホヤをはじめ、陸に上って久しい私たちニンゲンがつい忘れそうな動物たちの世界に引き込んでくれるドリアンさんの朗読&歌。管啓次郎さんは「Agend’Ars」シリーズなどの作品に加え、完成したばかりの『図書館詩集』から1篇の朗読がありました。
すばらしい一夜への多くのみなさまのご参加、ありがとうございました。